反省を踏まえて、さらに思考実験を続けたいと思う。
放置ゲームのニーズについて考えてみる。
放置ゲームはやはり忙しい社会人=大人向けのゲームとすべきだろう。プレイヤーは自分の仕事をしているのだから、自宅から出勤して仕事場について仕事をする。
仕事が終わればまた自宅に移動し、就寝。
就寝の時のGPS情報を取得して、「家にいる」のか「勤務地(出先)」なのかあるいは「移動中」なのか、という判定ができるだろう。
出勤の時は同時に家を出て、プレイヤーは職場へ、ゲームの中の主人公は目的地(学校だったり遊び場だったり)に向かう。
プレイヤーが「移動中」なら主人公も移動中になる。
自分が仕事をしている時間は黙々と「何か」をこなす主人公。
だけどそれを見ている暇はプレイヤーにはないだろう。
でもそれを「ダイジェスト」で見られたらどうだろうか。
たとえばプレイヤーの「帰宅中」にそれを見ることができる。
ゲームの中の主人公が日記を書いていたり、今日一日の回想をしていたりして、それがダイジェストになっていたら、忙しいプレイヤーでも、その日一日主人公に何が起きたのかが見られるだろう。
プレイヤーが自宅に帰ると、主人公(JKでも動物でも)も家でのイベントが発生する。ご飯を食べたり、遠吠えをしたり猫の集会に集まったり。
お風呂シーンなんかがあれば、どうだろうか。家に帰ったら見逃すまいと見るプレイヤーもいるかもしれない。
プレイヤーとは違う主人公の人生を追体験できる。それをあたかもリアルタイムのように。それによって、非日常をよりリアルに感じることができるはずだ。
放置ゲームの魅力はそこ(非日常の体験)にあると思う。だからこそ、世界観とストーリーが重要だし、そのためには魅力的なグラフィックやBGM・SEは欠かせないだろう。
ボイスはどうだろうか。
ストーリーや世界観は重要だが、何かセリフがあったりすると、プレイヤーが想像を膨らませる要素が減ってしまう気がする。自分を重ねたり、自分の理想を重ねる要素は多い方が良いだろう。だから主人公は無口な方が良いし、顔が見えないぐらいでも良いかもしれない。
ゲームの中ではイベントがあるんだけれども、NPCも主人公もしゃべらない。しゃべってるモーションやSEはあるけれども、具体的なセリフはない。
そうすることで、プレイヤーが好きに思いを投影できるだろう。
ゴールについて。
大人はだらだらと、終わりのないゲームをプレイするのはいやがる人が多いと思う。そうであれば、日付を取得してその時節に合ったイベントが起きたらどうだろうか。
JKが主人公なら、秋に文化祭や体育祭。動物が主人公なら、秋に冬を越すための準備のイベントや餌の奪い合いなど、季節毎にイベントはたくさんあるだろう。
そして、JKであれば卒業を、動物であれば、子孫を残したり生命を全うするなど、何かしらの目的を達成してゴール、というものが設定できるはずだ。
このゲームは、プラットフォーム、枠組みさえあれば、いろいろなキャラクターが主人公になり得ると思う。
自分はdreepsのような抽象性の高いゲームが良いと思うが、既存の創作キャラクターを主人公にしても十分に成り立つはずだ。
誰か作ってくれたら、是非プレイしてみたい。