メモ程度ですが、寝る前に。
セリフ形書体を見ていて思ったのですが、そもそも石に掘っていた文字がもとだからフルティガーはあのように縦に寸断されたような形が許される、つまりファニーな書体にならずにすんでいるのでは、と考えました。
翻って日本語だと、書き物は筆が始まりですから、筆の処理、特に看板や店のタイトルを書くような文字を元にすると、ファニーさが無く由緒ある雰囲気が出せるはずでは、と考えました。
日本語における見出し文字の始まりって何なんだろうなぁ。歌集の目録とか、古書のタイトルとか、江戸時代の新聞?のようなものとか、商業における屋号とか、巻物の見出し文字とか、研究する価値はありそうだけど、明治、大正、昭和初期の文字デザインが一番参考になりそうだな。
まずは人形町あたりの看板を参考にしたいので、今度いってみようかなぁ。
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iPhone
2012年7月8日日曜日
2012年7月4日水曜日
フォントのコンセプト作り
どんなフォントを作りたいかなーと考えた時に、下記のような事を思いました。
- 自分の作ったウェブサイトのメニューとかに使いたい
- Webで見やすい見出し系書体が欲しい
「新ゴ」という書体は、ヘルベチカに影響された、というのを、新ゴを開発した小塚さんは語っています(参考出典)。
何か書体を作る上で、やはり基礎となるコンセプトは他の書体が持つコンセプトに影響されて発案されてしかるべきだと思っており、今回の書体制作にあたりそのような和文書体をずっと探していました。
そして、タイポグラフィの39ページ目には、いわゆる代表的な欧文書体の一覧が載っていたのです。
もうおわかりと思いますが、ここに載っている書体の一つにはっとさせられました。
それは私がかねてより好きだった書体、Frutigerです。
フルティガーは、パリのシャルル・ド・ゴール空港のサイン用として、Adrian Frutifer氏がデザインした書体にデザイナーの名前を冠して発売された書体です。人間的なバランスを持たせて新しいサンセリフの可能性を追求したとされます。CやSの文字の巻き込む部分を少なくしているため、コンパクトに組めて明るい印象があります。
そして、僕が一番はっとした部分は、下記のような部分です。
- HelvetivaやUniversと比べると、堅苦しくない。
- 角はとがっているが、何か丸みを帯びているような印象
- きつくなく、やわらかすぎない
今書いてて気づきましたが、それってこぶりなじゃね?というお話もありますが、まぁこぶりなは見ないで作ります。結果的に似たらそれはそれでオーライという事で。
Frutigerのウェイトはボールドを基準に行こうと思います。
というわけで、下記のようなコンセプトで行く事にします。
- Webのメニューに使う見出し系ゴシック
- 角ゴだけど丸っこく見えるようなアキ感のある書体
黒に見えるけど実はグレーがかっているような色(#111とか)が似合うような、そんな書体にしてみたいと思います。
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